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書評:コメダ珈琲しか信じられなかった人間の末路


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はじめに

ふと、本屋で見かけた『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』 が興味をひくタイトルだったので、買って読んでみました。名古屋人の僕は珈琲所コメダ珈琲店をよく利用するのですが知らないことばかりで、めちゃめちゃ面白かったです。タイトルはホッテントリメーカーから。

評価


(評価:優>良>可>不可)
コメダを知っているなら読むべし!
スタバ派もコメダの良さを知るチャンス!

目次

  • 第1章 コメダ珈琲店 人気の秘密を大解剖!
  • 第2章 昭和レトロなコーヒーとボリュームたっぷりパンメニュー
  • 第3章 全世代の心をつかむ接客のアイデア
  • 第4章 アンチスタバ派”が好きな「昭和型喫茶店」の魅力
  • 第5章 コメダの企業としての「強み」を大解明!

コメダ珈琲とスタバの違い

国内の大手カフェチェーンの店舗数が1位はスタバで、2位がドトール、3位がコメダ珈琲。
その中で、唯一、店員が注文を取りに来て、飲食も座席まで届けてくれるフルサービスカフェなのがコメダ珈琲。
そこが、セルフカフェのスタバ、ドトールに比べ、くつろぎを重視するお客に評価されている。
スタバの椅子はクッションがない椅子の場合があるが、コメダは電車の2人座席のようなソファとなっており長時間座っていても、お尻が痛くならない。
また、コメダはいい意味でダサい。メニューも昭和っぽいし、店員の制服もなんかおばさんっぽい。
そこが敷居を下げる工夫で、居心地を良くしているポイントになっている。

なぜ、コメダは「お客の滞在時間」が長くても儲かるのか?

客の滞在時間が短い方が、回転率が高くなり、店にとってはありがたいはず。
しかし、くつろぎを提供するコメダ珈琲は滞在時間が長い。
実際、ドトールの平均滞在時間は30分に対し、コメダ珈琲の平均滞在時間は1時間である。
なぜ、滞在時間が長くても、コメダ珈琲は儲かるのか。
それは、全時間帯を考えると、客層が広いコメダ珈琲の方が回転率が高いからである。
午前中は近所の高齢者、昼時は子連れの主婦、午後はビジネスマン、夕方は中高生、夜は食事にくる家族客と全時間帯で客が埋まるからである。

なぜ、看板メニュー「シロノワール」が生まれたのか?

1977年に発売された「シロノワール」。
温かいデニッシュパンの上にソフトクリームが乗っている、コメダ珈琲を象徴するメニュー。
シロノワールは、1977年当時、世間に知られつつあったデニッシュパンを使ったスイーツを作ることで他の喫茶店との差別化を図るため作られた。
「シロノワール」とは、フランス語で黒を意味する「ノワール(noir)」と、日本語の「白」を組み合わせた造語である。黒いデニッシュパンと、白いソフトクリームを表した名前である。
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なぜ、クリームソーダの容器は「長靴型」なのか?

コメダ珈琲の創業当時の客のほとんど成人男性であった。幅広い層に訴求するために来客時の『ワクワク感』を出すために、メニューの写真で期待をふくらませることを考えた。そこで考えたのが、長靴型のグラスである。
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なぜ、店舗を「駐車場から設計」するのか?

コメダ珈琲の特徴の一つとして「駐車場を設計してから建物を設計する」というものがある。
くつろぎを重視するコメダ珈琲は『店が見えた瞬間からお客様のコメダ体験が始まる』と考えているため、スムーズに車が敷地内に停められることも考慮している。車間スペースを広めにとったり、入りやすく出やすい設計にしたり、駐車場も工夫している。

なぜ、店舗は「山小屋風」なのか

コメダの建物は「山小屋風」になっている理由は、安定感があるように見せるため。
また、木視率(木が視える割合)が40%を超えると安らぎ感が格段に高まるという心理的効果も考えて、木のぬくもりを感じられる空間にしている。
さらに、敷地内の樹木も店舗との調和のため、高くなる種類の木は植えないという。

おわりに

コメダのくつろぎ感がここまで工夫されているとは全然、気づかなかった。
なんとなく居心地が良く感じるのは、敷居が低いだけだと感じていたが、あえて敷居を下げていると知ってコメダやりよるな、と思った。
『店が見えた瞬間からお客様のコメダ体験が始まる』という考え方は感動した。その段階から客のことを考えるというアイデアは他のビジネスにも活かせる。

なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか? ―「お客が長居する」のに儲かるコメダのひみつ

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